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常識のウソ

東進に見る大手予備校の搾取のシステム

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公にされていない東進の秘密とは

大手予備校の東進衛星予備校、ハイスクールの誇大広告を批判した記事が話題を呼んでいます。

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東進に関しては、「ぼったくり」「映像授業で人件費を下げてボロ儲けしている」などといった話は以前にもありました。今回はそれに加え

「東進の宣伝文句は事実無根であり、法律に違反している」

という新たな批判が表ざたになったといえるでしょう。

これまでにあった東進に関する批判を大きく4つに分けると以下のようになります。

成績がいい生徒は安く授業が受けられるのに、その分の金を成績下位層から搾取している

 もともとできる生徒を引き抜いているだけなのに、あたかも東進のおかげで合格できたかのように見せかけている

 映像授業では集中力が保てず身にならない

 宣伝、労働環境に違法な部分がある

 

大学受験に向けて東進に通うかどうか判断する生徒の目線に立ち、自身の東大受験の経験から見て考えます。

 悪習が残りやすい受験業界

一般的に受験業界は違法性や悪い慣習が残りやすい業界と言えます。例えば違法な宣伝や質の低い授業をする予備校があったとしましょう。その場合被害者となるのは当然生徒です。

しかし、その生徒も受験に関わる期間はそう長くはありません。大学受験で「受験生」と呼ばれるのは高校3年生の一年間のみ、浪人してもほとんどの人は2年程度しか受験に関わりません。受験が終われば新たな進学し、それぞれの新たなスタートを切らなければいけません。

受験生のうちは受験で忙しく、受験が終われば新たなスタートを切る。予備校や塾と本気で戦うのは得策とは言えません。それに加え、授業の質を客観的に判断することは困難です。そうした事情もあり、予備校では、実力がないのに教壇に立ち続ける講師がいたり、教材が最新の傾向にあっていなかったりすることが頻繁にあります。

その点で東進は映像授業が基本なので、一流講師の授業以外を聞くことはあまりないでしょう。東進の一流講師は大抵他の塾からヘッドハンティングされています。林修先生、地理の村瀬先生、数学の志田先生は河合塾、日本史の野島先生は駿台、英語の今井先生や古文の野島先生は代ゼミにいました。

東進は他の予備校に比べて給料が高い分、講師の中で熾烈な競争があることを、志田先生が自身の著書で述べています。映像授業も毎年更新され、入試問題の流行を上手に反映しています。

 映像授業の賛否両論

映像授業が集中力が保てないし身にならないという批判はどうでしょうか。確かに事実ですし、学習効果が上がらない生徒も多いでしょう。

しかし、これは東進の責任と言えないでしょう。

そもそも東進が映像授業を始めた理由は、「田舎のような学習環境がよくない地域の学生にも、平等な教育を与えるため」です。言い換えれば、勉強するやる気があるのに、予備校や塾がない人を救うのが東進のもともとの理念です。東進に入れば勝手に成績が上がると思っているようなやる気のない学生は学習効果が上がらなくて当然です。

 大手予備校に共通する戦略

成績が良い人を優遇し、成績が悪い人は大金を巻き上げられるという批判も多いです。しかしこれは東進だけでなく、他の予備校にも形は違えど同じ制度は存在します。

東進はもともと成績が良い人向けに授業料を安くしたりしています。そして河合塾や駿台には入塾後の成績に応じてあとから授業料が返還されるシステムが存在します。入塾前であろうと入塾後であろうと結局すごくできる人は特典を受けられます。

確かに褒められた制度ではないかもしれませんが、現在の受験業界では当たり前に行われていることは覚えておくべきでしょう。

 

同様にもともとできる生徒が多く在籍するのは東進に限りません。駿台や河合塾の東大や京大の合格体験記を見ると大部分は有名進学校の生徒です。こうした情報はネットで簡単に手に入ります。大手予備校で合格実績に大きく貢献しているのは大部分が元々ポテンシャルがある生徒なのです。

 

また多くの予備校ではクラス分けがあります。多くの場合、東大を目指すようなクラスに入るには教室の容量の関係で、入塾テストに合格するか、模試で一定の成績を収めることが条件になります。成績がある程度よくないと望む授業が受けられないのです。それに比べ、東進は映像授業のため、誰でも人数制限もなく平等に授業が受けられます。

東進の東大合格者の8割近くが所属している東大特進コースも特に入塾の条件はありません。

 なぜ東進だけが批判されるのか

このように大手予備校の多くには東進と同じような仕組みがあります。ではなぜ東進だけが批判されるのでしょうか。

まず東進があまりにも急速に成長したことが原因の一つでしょう。昔ながらの集団授業をする大手予備校にとっては、映像授業を駆使して大量に生徒を集め、合格実績を伸ばし続ける東進は目障りな存在です。

多くの受験生も、授業料が比較的高く、歴史が浅く、学校法人でない東進に対して「怪しい」「胡散臭い」といった印象を抱くのは無理もありません。

こうした事情があるため、何か東進に関する悪いニュースが流れると、これをチャンスと見た人からコテンパンに批判されるのです。

大切なことは自分の頭で客観的に考えることです。予備校を選ぶ際は、自分にはどんな授業が合うかを的確に判断する力が求められます。

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