なにか怪しげなお金儲けの話に誘われたり興味を持ったりしたことは誰もが一度はあるでしょう。そうした儲け話は一体どのような仕組で収益を得ているのでしょうか。今回私が話したいことはビジネスの種類です。基本的にこの世の中に合法的にお金を得る方法は7種類しかありません。その7種類とは
- 価格差を利用する
- 資本を貸し出す
- 時間を売る
- 国や他人からお金をいただく
- 情報格差を生かす
- 付加価値をつける
- 希少価値のある業務を行う です
それでは一つずつ見ていきましょう。
1 価格差を利用する。一言でいえば転売です。安く買って高く売れば差額が儲けになるという単純な話なので理解しやすいでしょう。せどりやFX、株のキャピタルゲインに加え、小売店もこれに含まれますね。日本人は転売ときくとずいぶん悪いイメージを持ちますが、これも合法的で立派な金儲けです。
2 資本を貸し出す。たとえば自分の持っている不動産を他人に貸し出し、家賃収入を得る、というのが典型的です。Airbnbも当然これに含まれます。最近は所有する高級車を貸し出してお金を得るのも流行っていますね。お金持ちしかできないように思えますが、我々が銀行からもらう利子もこれに含まれます。銀行もまさに資本を貸し出して儲けています。
3 時間を売る 時間は生きている限り金持ちにも貧乏人にも平等に与えられています。資本のない貧しい人も時間を売ることはできます。日雇い労働や単純労働がこれに含まれますね。考え方によっては、サラリーマンは皆これに含まれます。たとえばほかの稼ぎ方は実際に収益が発生しないと儲けはゼロですが、サラリーマン会社の業績が多少傾いてもすぐに収入ゼロになるわけではありません。会社員は客ではなく会社から金をもらっていると考えると時間を売っていると考えることもできます。
4 国や他人からお金をいただく。年金や生活保護や各種補助金が含まれます。間違っても決して他人のお金を盗み取ることは含まれません。「合法的にお金を得る方法」をテーマにしているからです。親からもらうお小遣いやお年玉がこれに含まれます。今流行ってるパパ活もまあこれに近いですね。
5 情報格差を生かす。人の無知に漬け込もうとする儲け方はこれにあてはまります。自分だけが本当のことを知っているという状態です。人の無知に漬け込もうとしている人はほとんど何らかの法に触れていることは間違いありません。この儲け方はほかの儲け方と組み合わせて使うことも多いです。たとえ相場をまったく知らない海外から来た旅行者にとんでもなく高い値段で物を売るとか、自称占い師が適当に占いをやって巧みな話術で相手を信じさせるとかですね。今あげた例は2つとも倫理的にアウトですが、立証が難しいので、逮捕されることはまずないでしょう。
しかし必ずしも人の無知に漬け込む必要はありません。例えば誰も知らないようなおいしい話をgetしてお金を稼ぐなんてのもありです。しかし今の時代情報は時間とともに広まっていきます。情報が広がる前にいかに手早く大きく稼ぐかが大事なので、旬の情報をいち早く得て素早く行動できる人でないと難しいですね。
6 付加価値をつける 何かを仕入れ付加価値をつけて売ります。たとえば飲食店は食材を仕入れそれに味という付加価値をつけて販売します。車やパソコンを作る企業は部品を仕入れて組み立てて販売します。製造業の大半はこれに含まれます。日本がかつて得意とした加工貿易がこれに当たりますね。
7 希少価値のある業務を行う。少々わかりにくいかもしれません。簡単にいうと、普通の人にはできないことをハイレベルでやる、ということです。たとえば私も野球やサッカーをプレーすることはできますが、大谷翔平やメッシのようなハイレベルなプレーはできません。私もカラオケは好きですが当然歌手のように上手に歌うことはできません。スポーツ選手や歌手のような特殊な職業に限りません。すごく家事ができる、すごく弁が立つ、プログラミングが早くできる、勉強を教えるのがめちゃくちゃうまいとか、そうしたことを生かせば金が稼げます。やろうと思えば誰でもなんとかできるかもしれないが、高水準でこなすのは努力を重ねたひとに限られるというのが特徴です。一般的に普通の人よりどれだけ仕事の水準上回っているかで報酬が決まります。普通の人と同じくらいしかできなければ、最低賃金付近で時間を売っているのと同じですね。
上にあげた7つの稼ぎ方はほとんど違法な稼ぎ方です。あやしい商材や金儲けの話を見つけたら、どの稼ぎ方に当てはまるかを考えましょう。何もせず自動的にお金が入ってくるなんてことはありません。自動でお金が入ってくる仕組みを持つ人は、収益が発生しない準備期間があったうえで稼いでいます。おいしい話に引っかかりそうなときはこの記事を思い出して頂けると嬉しいですね。