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良い塾と悪い塾はの違いは何か?
以前書いた東進の記事で、生徒の成績や性格によって、適する予備校や塾が異なることを述べました。しかしながら、もちろん「誰にとっても通わないほうがいい塾」というものは存在します。
今回はそういった明らかに外れの塾、予備校の特徴を紹介したいと思います。
① 合格者数はそこそこ多くても合格率が低い
多くの予備校や塾では、大々的に有名大学への合格実績を公開しています。その宣伝をみて、これだけ受かっていれば俺も受かるかも、と考えるのは早合点です。合格率が高くなければ何の意味もありません。
塾や予備校が合格率を発表したがらないのは理由があります。ここで一つ考えてみてください。ある塾で東大受験クラスの合格率が50%だとしましょう。東大入試の倍率は3倍強なので、冷静に考えればなかなかすごい数字です。
しかし合格率50%と宣伝すると「二人に一人は落ちてしまうのか」などと考える人も多くいます。これが東大じゃなく難関私立大学だともっと倍率は高くなるので、いくら良い塾でも合格率が低くなってしまいます。
こうした情報はさりげなく聞いてみるといいでしょう。あからさまに「合格率は何%か」と聞くのも変なので、他のことを聞くついでに、クラスの人数はどれくらいなのか、そのうちどのくらいが受かるのかをさりげなく聞くとよいでしょう。ここで言葉を濁されたらあまり良い塾とはいえません。
② 施設、特にトイレが汚い
校舎の清潔度は、受験生のモチベーションに影響します。もちろん一週間くらいであれば、汚い校舎でも耐えられるかもしれませんが、長期的にみれば、汚い校舎は確実に心理的負担になります。
廊下や教室はもちろんですが、トイレの清潔度も重要です。教室や廊下は綺麗なのにトイレが汚い場合、ただ外見をつくろっているだけで本当に生徒のことを考えているとは思えません。
業績のいい会社ほどトイレなど見えないところにも気を配っています。トイレの綺麗さはとても重要なのです。
③ テキストをやたらとアピールする
本当によい予備校やテキストをやたらとアピールしません。良い塾と悪い塾を分ける最大のポイントは講師であってテキストではありません。テキストだけなら、市販のものでも、めちゃくちゃよいものがたくさんあります。生徒がそれを読んでわかるなら予備校講師、塾講師は必要ありません。テキストはそこそこでも一流の講師がわかりやすく説明するのがよい塾、予備校です。
中には、市販の参考書や問題集を十把一絡げに批判してまで、テキストをアピールするところもありますが、言語道断です。
④ ラウンジがうるさい
多くの予備校や塾では、生徒が休憩できるスペースがあります。あまりにも多くの塾生がダラダラとしゃべっていたり、大声で騒いだりしていたら要注意です。せっかく通っているのに授業をさぼって友達をしゃべっていたり、復習をしていない証拠です。
こうした意識の低い人が周りに多いと確実に、自分にも影響します。周りの人間が怠けているのに自分だけ頑張るのはとてもつらいことです。どうせ塾に通うなら、周りから良い刺激を受けたいものですね。
⑤ ブラック企業
意外に思われた方も多いと思いますが、職場の労働環境は講師や職員だけでなく、生徒にも影響します。塾講師を違法に働かせて、搾取しているような予備校、塾ほど生徒からも搾取しようとします。
ブラック企業の塾に最もありがちなのが時間外労働です。大学生の講師を授業時間以外給料を払わず働かせるところは多くあります。時給2000円のはずなのに、授業以外に報告書の作成、授業準備、教室の掃除、面談までやらされて、実質最低賃金以下で働いている、という話も聞いたことがあります。
ブラックな塾では、当然講師のモチベーションが低くなり、質の高い授業は望めません。気になる塾や予備校があったら「○○(塾名) ブラック」などと検索してみましょう
このようにいくら宣伝を工夫している塾、予備校でもボロがあります。特に大学受験は一生を左右しかねないので塾選びは慎重に行いましょう。