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学歴詐称は大抵見抜ける
学歴を詐称する人が後を絶ちません。学歴はある程度その人の信頼度を示します。家庭教師を頼む際も、初対面の人の信頼度を計りたいときもやっぱり気になるのはその人の学歴です。出身大学がすべてではありませんが、やはり一流大学出身の人はそれだけである程度の信頼を得ることができます。
普通の会社で学歴を詐称するとすぐにバレるケースが多いですが、家庭教師などの個人間の契約において、学歴を詐称する例が後を絶ちません。仲介会社を通して依頼する場合、会社のほうで学生証や卒業証明書の提示を求めますが、そうでない場合、
「学生証を忘れた」「卒業証明書は実家においてきた」などと言って嘘を貫いてバレないケースが結構あるのです。
学歴の詐称がばれるときは仕事の力量に疑問を持った同僚や、家庭教師の力量に不安を持った親御さんが、大学について質問しておかしな答えがかえってきて、ばれてしまうというのがよく耳にするパターンです。
逆に言えば、力量に問題がないとばれにくいということです。そこで、今回は家庭教師を中心に学歴詐称を見抜く裏ワザをいくつか紹介しましょう。しっかりと質問すれば簡単に嘘はばれます。
学歴詐称の3パターン
詐称を見抜く方法の前に詐称にはどんな種類があるかみていきましょう。学歴詐称は主に以下の3パターンです
1 在籍校詐称
2 出身校詐称
3 合格詐称
在籍校詐称はその時点で在学している学校を偽ります。例えば駒沢大学の3年生が東京大学の3年生を自称します。
出身校詐称はその名の通り自分の出身校や卒業校を偽ります。
最後の合格詐称は、自分が本当は合格していない学校に合格したと偽ります。例えば、早稲田大学出身の人が、合格もしていない慶應義塾大学に合格して蹴ったと自称します。
質問をするときに注意すること
学歴の詐称を見抜くにはいくつかの質問をすることは有効です。しかしあからさまに学歴を疑うような質問をすると、教師の側も自分が疑われていると感じ、不快な思いをさせてしまいます。会話の中でさりげなく聞き出すのがベストです。
また、誰でもちょっと調べればわかるような質問もあまり効果はありません。学歴を詐称する人なら、学部、キャンパスの場所、学園祭、同期の有名人、入試問題と傾向くらいは聞かれてもいいように調べているはずです。そんな付け焼刃な質問でバレることはないでしょう。簡単な質問でなく以下で説明するような少し突っ込んだことを聞いてみましょう。
出身校詐欺と在籍校詐欺は見破りやすい
この詐欺を見破るには以下の3つの質問が効果的です。
1 大学周辺のおいしい飲食店を聞く
大学周辺なら大学生をターゲットにした飲食店があることが多いです。一年以上特定のキャンパスに通っていれば、友達と近くへ食べに行ったりすることはあるはずです。具体的な店名を答えらるのが普通です。「歩いてすぐのラーメン屋に行った。名前は覚えてない。」なんて言葉を濁されたらちょっと怪しいですね。
質問する場合も不信感を持たれないように、「大学の近くに友達の家があって一緒に食べに行きたい」などと言いましょう。
東大生かどうか調べたい場合、「本三でおいしい店はどこですか」と聞いてみましょう。本三とは東京大学のある本郷三丁目の略です。駒場キャンパスの周辺の店を聞いてもいいでしょう。
2 所属したゼミについて聞く
大学についていろいろな情報を調べていても、ゼミは非常に見落としやすいところです。所属したゼミは就活のESで何回も書きますし、非常に重要なものなので、担当の教授とゼミ名を答えられない場合は怪しいですね
この質問も不信感を持たれないように「○○大学に入ったら○○先生のゼミが就職に強いと聞くけど、どんなゼミに入っていたんですか?」などと聞きましょう。
3 大学時代の家から学校への経路、所要時間を尋ねる
家から大学への経路や所要時間は通った人なら絶対忘れないはずですが、詐称するひとにとっては見逃しやすい情報です。大学時代はどのあたりに住んでたのか聞き、そこから通学は大変だったでしょう、楽だったでしょう、みたいな感じで話を持っていけば不信感を持たれずに済みます。
在学校詐称を疑うなら大学のミスコン、ミスターコンについて聞いてもいいですが、嘘をついていなくても全く興味のない人もいるので注意が必要です。
なかなか手ごわい合格詐欺
合格したのに蹴った場合は大学について知らなくて当然な分、詐称を見分けるのが難しいですね。合格詐欺は主に家庭教師が生徒の志望校、学部に合格したと偽るケースが多いです。家庭教師に対しては受験についての2つの質問が効果的です。
1 受験キャンパスについて聞く
大学に入って通うキャンパスと受験のキャンパスが違うことはよくあるので、ボロが出やすいところです。例えば東京大学の場合、入学したらまず駒場キャンパスに通いますが、理系は本郷キャンパス、弥生キャンパスで入試を受けます。
2 模擬試験について聞く
有名な大学なら大学の出題傾向に合わせた模試が行われています。東大なら東大オープン、名大なら名大オープン、早稲田や慶應なら早慶オープンがあります。大抵の人はそうした模試を受けているので、模擬試験の傾向や難易度、信憑性について、教師の経験から語ってもらいましょう。ここで「模試は受けていない」といったら怪しいですね。
嘘は見る人が見ればすぐにバレる
いかがでしょうか。ただ学部やキャンパスを聞くだけでは、付け焼刃の学歴詐称は見破れても、手の込んだ学歴詐称は見抜けません。質問するほうもそれなりの工夫と準備が必要なことを理解しましょう。しっかりと用意すればきっと見破れるはずです。