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結婚詐欺師に騙されないためには
結婚詐欺は古くからある詐欺の手法です。結婚詐欺の最大の特徴と言えるのが「手法の変化があまり見られない」ということです。このような詐欺は他にはあまりありません。
手法が単純なら見分けやすいじゃん、と思いがちですが、そうではなく、騙される人があまりにもコロっと騙されてしまうので、詐欺師の側も手法を変える必要があまりないのです。
なぜ結婚詐欺を見抜くのは大変なのか
結婚詐欺は恋をした人々を騙すのが基本です。これはある意味で病人を騙しているのと同じなのです。人間は恋をすると脳内のセロトニンやドーパミンのバランスが崩れて、脳内の歯止めが利かなくなってしまいます。古くから「恋は盲目」や「四百四病の外」などと言われますよね。
いくら頭で対策法がわかっていても、病気になってしまっては意味がありません。
結婚詐欺師の特徴
結婚詐欺師は身元がばれるのを防ぐため、インターネットの出会い系サイトやアプリ、婚活パーティーによく姿を現します。
詐欺師の特徴として、あまり悪くなく、「不自然のほどに物腰が柔らかい」というものがあります。人を引き付ける魅力があります。
詐欺師と並べて語るのはおかしいかもしれませんが、若くしてビジネスで成功された経営者やナンパ師と話すときも同じようなことを感じます。
この特徴から考えてみましょう。顔もあまりわるくなく、物腰が柔らかくて話し易いような人であれば、普通に生活していれば、自然と出会いがあるでしょう。婚活パーティーやサイトに登録している時点で、かなり変わった人、例えば遊び人や結婚詐欺師である可能性を疑いましょう。恋をして病人になる前に気づけなければ、相当見抜くのは難しいでしょう。
結婚詐欺の典型的な手口
いったん恋におちると、相手を結婚詐欺師と見抜くのは非常に難しくなります。結婚詐欺師は多くの場合
- 親の手術にお金が必要
- 開業資金が必要
- マンションを購入するから頭金を出してほしい
などと言って、お金が必要であることをアピールします。
多くの結婚詐欺の被害者と話して気づいたのですが、詐欺師はほとんどの場合、自らお金を要求しません。恋に落ちた相手からお金を出してくれるように仕向けるのです。
いきなり大金を要求せず、まずは少ない額を借りて返す、ということを繰り返して信用をえるとともに、相手に「お金を貸す」という行為に抵抗をなくさせます。
この手法を心理学ではフット・イン・ザ・ドアと呼びます。
詐欺師は大金を借りれるとわかったら、手渡しで、借用書なしで、証拠を残さないようにお金を要求します。
結婚詐欺を見破る、という考え方では見抜くのは難しい
「結婚詐欺を見破る方法」みたいなよくある手法は大抵の場合、お金を貸してと言われたら結婚詐欺を疑え、と書いてあります。
しかし本当にお金に困っている場合も山ほどあります。相手を騙すつもりではなく、返済の意思があるケースも多くあるのです。被害者の側もそうであることを期待してお金を貸してしまいます。
しかし、相手が騙すつもりであろうと、なかろうと、結婚前にお金を借りるような人と結婚してはいけません。借金癖がある人と結婚してしまうと、結婚後にどうなるかわかりません。
例えいい人に見えても、金遣いが荒かったり、ギャンブルにはまったり、無謀な挑戦をして多額の借金を背負いこむ可能性が圧倒的に高いのは借金癖のある人です。
相手が結婚詐欺師であるかわからなくても、恋人に借金をするような人をそもそも寄せ付けなければよいのです。
もしも、相手に消費者金融や他の知人からの借金があることが判明すれば、それは結婚詐欺師ではなくただの借金癖がある人です。人は誰でも、恋人にはなるべく借金のことを話したくないものです。婚約相手や恋人にお金を借りるのは最後の手段なので、最初は消費者金融や親友にお金を借りようとします。
判定に結婚詐欺師は、婚約相手からお金を巻き上げるのが目的なのでわざわざ遠回りをしません。
これが結婚詐欺師と借金癖のある人の最大の違いです。