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Twitterの懸賞詐欺に50回も引っ掛かってわかったこと


目次

Twitter上の不自然な懸賞企画

ある日Twitterを眺めていると、ずいぶん美味しそうな懸賞企画を発見しました。その内容とは

「RT&フォローをしてくれた人から抽選で10人に一人にアマゾンギフト券5000円分、もしくは3DS本体をプレゼント、ただし上限は100名までとさせていただきます 当選の発表は当選者にDMで報告いたします」

というものでした。少額でないプレゼントに10人に一人という圧倒的当選確率に驚くと同時に、詐欺の予感がするな、と感じたので詳しく調査することにしました。

Twitter上の懸賞に載ってみた結末

私は早速そのツイートをリツイートしアカウントをフォローしました。10人に一人が当選するというのでアカウントを新たに作成し10個のアカウントで同じことを実行しました。ここで様々なことを考えました。この懸賞の主催者にメリットがあるとすれば個人情報の収集か、アフィリエイトリンクを踏ませるか、単にTwitterのフォロワーを増やすかのどれかだと推測できます。

実際の結果は予想の範疇に収まりました。一週間後に私の10個のアカウントのうち8個にDMが来て当選と告げられました。懸賞の当たる確率は10%なのにこの時点で随分を不自然です。

「当選おめでとうございます。アマゾンギフト券5000円分をお渡ししたいと思いますがその前に一つご協力いただきたいことがございます。今回の企画は株式会社○○(名前は伏せます)と○○銀行の協賛を得て行われたものです。そのためスポンサーとの契約により当選者全員に以下のリンクからアプリのダウンロードと、デビットカードの発行を義務付けております。どちらもお金は一切かからず使用の義務もありません。カードの発行も審査や年会費なないのでご安心ください。以下リンク」

という内容でした。もうアフィリエイトリンクを踏ませることが目的なのは明らかです。詐欺ということはわかっていましたがここで終わったしまっては面白くないので実際にリンクを踏んでダウンロードとカードの発行を行いました。

その旨を報告すると、ギフトカードを発送したいので一週間後に届くと言われました。これもまた不自然です。アマゾンギフト券はカード番号さえわかれば使えるので発送の必要はありません。結局一週間経ってもカードは届かず、向こうは送ったの一点張り。こちらも別に金銭的損害は受けておらず、個人情報も晒していないのでここで終わりにしました。

Twitterの懸賞に50回応募してみた結果

何か新しい発見があるかもしれないと思ったので、Twitter上の懸賞アカウントに50回応募して反応を確かめることにしました。50個のアカウントは

  • リツイート&フォローを義務付けている
  • 水色の公式アカウントのマークがついていない

の2つの条件を満たすものから片っ端に応募していきました。本当に様々な詐欺の種類がありました。メルマガの登録を義務付けるもの、最終審査に残り、その中から登録してくれた人だけにプレゼントをするという企画もありました。結果がは以下の通りです。

外れor反応なし     10
アカウント削除      6
アフィリエイトリンク羅列  29
メルマガ登録      15
最終審査に残る     7
個人情報を盗まれそうになる 1
プレゼントが届いた    0

複数に当てはまるものがあったので合計は50を超えています

50個の懸賞に応募しましたが結局プレゼントがと届いたのは一つもありませんでした。やはりアフィリエイトリンクを踏ませててっとり早くお金を稼ごうとする人が多かったですね。アカウントが削除されていたのは主にスパム報告を対象に受けて凍結したのが原因と考えられます。

外れ、もしくは反応がなかったものの中にはもしかしたら本当に当選者がいる懸賞もあったのかもしれませんが、少なくとも8割以上が詐欺だということがわかりました。残りの2割の中にはリツイートがすごく多かったものが結構あったので、いちいち全員にDMを送っていないだけだと考えられます。もしくは単にフォロワーを増やしてアカウントを売ったり、情報発信に使おうとしている可能性が高いです。

詐欺懸賞アカウントの特徴

今回調べた50個の中には実際に当選者を発表したり、口コミを調べたらちゃんとやっていそうなものがわずかですが存在しました。そのようなまともな懸賞とそうでない懸賞詐欺を比較するといくつかの違いが見えてきました。詐欺アカウントにはいくつかの共通点があったのでまとめてみます。

アカウント名にプレゼント関連の文字が並んでいる

TwitterのIDの部分をよく見てください。不自然なアカウントの多くはpre,pr,give,,get,for you などいかにもプレゼント企画を何回もやっていてそのために作られたアカウントが存在します。しかし企業が本物の懸賞を実施する理由の大半は宣伝ですから、短期間で何度も懸賞を行うのは不自然です。同様に「懸賞用アカウント」というユーザー名のものはほぼ詐欺だとみていいでしょう。

公式、もしくは企業の協賛だと言っている

懸賞の応募者を信用させるために、スポンサーの存在や公式であることをアピールするケースが多く見られますがこれも詐欺だとみていいでしょう。本当に企業が実施するなら企業の公式アカウントでやるのが自然ですし、その方が多くの応募者を集められて宣伝効果も高まります。わざわざ懸賞を外注する理由がありません。

日本語が不自然でやたらと煽ってくる

詐欺を働こうとする人の文章作成能力なんでたかが知れてます。コピペして送っているはずのDMの文章が間違っていたり、ツイートにおける敬語の使い方が間違っている場合は懸賞詐欺だと思ってよいでしょう。またツイートで「この登録をすれば当選確率は倍に」などと不特定多数を煽る行為も、本当の懸賞では絶対にありえません。

まとめ

いかがでしょうか。Twitterで公式アカウントのマークがついていない個人でやっている懸賞はほとんどが詐欺で、その手口も年々巧妙化しています。懸賞は公式アカウントのものだけ応募し、あまり期待しすぎないのが正しい対処法です。

後日談

ちなみに最初の懸賞で登録したデビットカードには新規入会キャンペーンとして1500円分のお金がもらえました。怪我の功名といったところでしょうか。まだキャンペーンはやっているので是非登録してみてください。

関連記事はこちら Amazonギフト券の手渡しは危険です



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