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その節約、逆効果になっていませんか?
いつの時代でも、人はいかに節約するかということは共通の大きな関心事です。日々の生活費の節約方法に関する本やホームページがたくさん出ています。近年でAmazonやメルカリを上手に使ったり、ふるさと納税が節約法として人気を集めています。
その一方で、情報を全く集めない、もしくは間違った情報に踊らされて返って損をする人もたくさんいます。
効率の悪い節約術は
- 時間と労働力の無駄遣い
- 実は出費が増えている
- 無駄な買い物につながる
- お金よりも大事なものを失う
の4つに分かれます。巷で流行っている青春18切符もその一つです。
青春18切符でいうと
1 単純に時間がかかる 特に若いときの時間は価値が高い
2 時間をかける分宿代と食事代がかかる
3 乗換えが多いため、待ち時間にブラブラしてしまいお土産を余計に買ってしまう
4 鈍行に乗るとイライラするし、体力を消耗する
の4つが見事に上の特徴に当てはまります。
そこで今回は誰もがうっかりやってしまいがちな誤った節約方法を50個紹介します。
時間と労働力の無駄遣い
少しのお金を節約するために多くの時間と労力を割くケースです。「時は金なり」という言葉があるように時間は有効に使えば大きなリターンがあります。しっかりと時間をやりくりすれば1時間に1000円くらいは稼げます。ますは1時間=1000円を目安に節約の意味を考えてみましょう。この時間を無駄に浪費してまでお金を切り詰めるのは非効率です。
1 少しでも安いものを探してスーパーをはしごする
たった数十円安いものを買うためにチラシとにらめっこして、遠くに買い物に行く人もいます。車などの高い買い物ならまだしも、安い買い物であればさっさと済ませたいものです。ガソリン代の無駄にもつながります。
2 交通費をケチって時間がかかる方法をとる
新幹線を使えば速いのに鈍行で行く。電車の中で時間を浪費しているだけなら無駄な節約です。一駅分を電車を付かわずに歩くのも時間の浪費です。歩いて疲れて、飲み物でも買ったらかかるお金は同じです。
3 家計簿を1円単位でつける
家計簿はつけることが目的になってはいけません。家計簿を反省材料にお金の使い方を見直すことが目的です。そうであれば1円単位で細かく家計簿をつけて何回も電卓をたたくのは時間の無駄です。
4 家賃を下げるため会社の遠くに住む
郊外に住めば家賃は下がりますが、通勤時間が無駄になります。朝の満員電車ではほとんど何もできません。通勤時間を浮かせて自分のスキルアップに集中しましょう
5 本代をケチって独学でやろうとする
本は最高の自己投資です。本はどんどん買ってどんどん読んで、自分のためにするべきです。何かを学ぶとき本代をケチって独学したり、わかりにくい本を無理に使うのは時間の無駄です。
6 手数料が安いからと行列のATMに並ぶ
手数料になんて行列に並ぶ時間に比べれば微々たるものです。どうしても手数料を払いたくなければ、コンビニの手数料が無料のネットバンクを使いましょう。
7 一人暮らしが楽しくもないのに自炊する
一人暮らしの自炊は効率が悪く、食材を使い切るのも大変です。趣味で料理をやるのなら最高ですが、いやいやながらやるメリットはありません。献立を考えて買い物をする時間がもったいないです。詳しくは以下の記事を参照してください。
合わせて読みたい 自炊=節約は嘘!? 自炊をしていい人といけない人の決定的な違い
8 金券ショップをはしごして少しでも得な店を探す
金券ショップは額面よりも金券が変えるので確かに節約になります。しかしこまめに探していては時間の無駄です。金券を買いたいならまとめ買いをしないと時間の無駄です。
9 郵送代をケチって郵便局で長時間待つ
レターパックは日本郵便が提供する、ポスト投函型の郵送システムです。やや値段は高いですが、コンビニでも売っています。コンビニで買って、イートインスペースで宛名を書いてコンビニ内のポストに入れれば完了です。郵便局で長時間待ってまで送るのは非効率です。
10 懸賞に応募するために大量のはがきを書く
ほとんどの懸賞はいちいち葉書を書いてまで応募する価値はありません。切手代と時間がかかります。今の時代はパソコンの辞書機能を使って大量の懸賞にネットで応募するのが効率的です。
11 庭で家庭菜園をする
食費の足しにでもなればと野菜を栽培する人もいるようです。しかし庭で小規模でやったところでほとんど家計の足しになりません。育てる労力と心労も半端なものではありません。
12 ポイントサイトでコツコツと稼ぐ
げん玉やモッビーなどのポイントサイトでコツコツとポイントを貯金するのはあまりにも非効率です。毎日やったところでほとんどお金にはなりません。がっつり稼いでいる人は紹介システムを使っているのが現実です。
13 あまりにも割の悪い仕事を引き受ける
クラウドワークスなどを使って簡単に仕事を受注できる時代になりました。仕事を引き受ける場合はしっかりと相場を把握しましょう。例えば1000文字の記事作成を200円などの明らかに割に合わない仕事でも引き受けてしまう例が後を絶ちません。
14 本代をケチって図書館で予約する
図書館は節約の大きな味方です。よく図書館に行く人ならいいですが、読みたい本を読むために図書館で予約をするのは大変です。期限までに返すため時間に縛られるくらいなら、新品で買ったほうがマシです。
実は節約になっていない事例
出費を押さえているつもりでも、出費が増えているとうケースは意外と多くあります。このミスはしっかり情報を集めていれば防ぐことができます。
15 洗濯機代をケチってコインランドリーしか使わない
ランニングコストを考えれば一人暮らしであろうと洗濯機を家に置いたほうが節約になります。場所の関係で置けない場合はしょうがないですが、なるべく洗濯機を買いましょう。コインランドリーを使うとお金だけでなく時間や移動のコストまでかかります。一人暮らしのコインランドリーは無駄?
16 スマホのwifiをこまめにオフにしてバッテリーを節約
バッテリーを長持ちさせるためにWi-FiをOFFにするのは逆効果です。
、Wi-FiをOFFにすると通信の全てが携帯電話ネットワークで行われてしまうことになりバッテリーの消費が速まります。
17 公共料金をクレジットカードで払う
クレジットカードの還元を考えれば公共料金も払いたくなるのはわかります。しかし、公共料金を口座振替で支払うと割引が適用されます。東京電力なら月54円、東京水道局なら月50円ほど割引されます。少額の支払いならクレジットカードのほうがお得です。
18 テレビのコンセントをこまめに抜く 主電源を切る
近年のテレビはほとんど待機電力は使いません。節電がウリのテレビなら一年間でも6円と計算されています。録画中にうっかり抜いてしまったら録画はパーになります。一回抜いたところで1円の節約にもなりません。
テレビやレコーダーなどは、一度コンセントを抜いてしまうと、記憶されていた配信情報などがリセットされてしまいます。
すると、次にコンセントをさして電源を入れた時に、番組表などを再ダウンロードする必要があり、実はその作業に数十円もの電気料金が発生してしまうことがあります
19 エアコン(冷房)をこまめに消す
冷房は、付け始めてから部屋がある程度冷えるまで大量の電気を使います。しかし、ある程度冷えた後はあまり電気を使いません。こまめに消してもそこまで節約にはなりません。どうしても節約したいなら扇風機を回して空気を循環させる方法が有効です。
20 電子レンジのコンセントをこまめに抜く
テレビと同様に電子レンジもほとんど待機電力を使いません。
21 光熱費を抑えるために外出する
トイレを公共のものを使ったり、電気代を抑えるため家の冷暖房を切って別の場所に行くのはあまり意味がありません。そういう人に限って喫茶店でコーヒーを頼んだり、自動販売機で飲み物を買ってしまいます。外は誘惑が多いことに注意しましょう。
22 広告を裏紙として使う
裏紙を少しくらい使ったところで微々たる額師しか変わりませえん。鉛筆やシャーペンでは書けずに濃いペンを使わざるを得ず、ストレスも溜まりやすくなります。
23 少しでも安いガソリンを求めて遠くまで行く
安いガソリン代のために、ガソリンを使って遠くに行くのでは本末転倒です。よく考えれば当たり前のりくつですが、こういう人が結構多いとのこと。(ガソリンスタンドの店員の話)
24 冷蔵庫にビニールカーテンを付けて電気代を節約する
経済産業省のホームページで推奨されていますが効果は非常に疑問が残ります。まずカーテンで遮られたドアポケットのものが冷えにくくなります。冷蔵庫からものを取り出すときにカーテンが邪魔になって開ける時間が増えれば、結局電気代が高くなります。
25 読み終わった本をブックオフで売る
少しでもお金になればラッキーという気持ちで売るのならいいですが、お金の面ではだいぶ損をしています。メルカリやアマゾンで気長に待てば売れていきます。目先の利益にとらわれブックオフに売っても二束三文の額で買い取られるだけです。
無駄な出費につながる節約法
うまくいけば節約になりますが、非常に注意が必要な方法です。ついつい無駄遣いをしているようでは、店側の術中にまんまとはまっています。
26 ペットボトルをトイレのタンクに入れて節水する
昔からある有名な方法です。2リットルのペットボトルを入れておけば簡単に2リットルの水を節約できます。うまくいけばいいのですが、排水管が詰まって業者を呼ぶことになった例もたくさんあります。せっぱつまった状況でなければおすすめしません。
27 ポイントカードをたくさんつくる
ポイントカードもうまく使えばお得です。しかしついついポイント目当てで買い物をしたり、ポイントカードを無くして再発行したり、有効期限が切れたりすることもあります。ポイントカードは本当によく使う店でのみ、作りましょう。
28 デパートの友の会に入る
デパートに一カ月に一回1万円ずつ積み立てると、一年後に13万円分の商品券がもらえるというような仕組みです。デパートをよく使うなら良いですが、大量の商品券を目の前にして理性が抑えられず衝動買いをする例が後を絶ちません。「お得だから」という理由でつくるのは危険です。本当によく使うデパートであれば入る価値はあるかもしれません。
29 映画や動画見放題のサービスに加入する
これも結局あまり見ないで終わるケースが後を絶ちません。かくいう私もそうでした。大抵はあまり忙しくない時期にこういうサービスに加入しがちです。最初はいいものの少しでも忙しくなると見る時間が取れなくなります。
30 返品可能を理由に買う
返品しようと思っても一度届いてしまった商品には愛着がわきます。返品OKにしても大抵の場合は返品率は1割以下になるそうです。それをわかっているからこその企業も返品OKとするわけです。
31 福袋を買う
正月の福袋は何が入っているかわからない代わりに安く買えるというメリットがあります。まったく使わないものがあったら、粗大ごみを買ったようなものです。(オークションで売るという手も考えられますが)
32 セールの日にまとめ買いする
安いからといろいろ買って、持ち運びきれずにタクシーを使ってしまうという古典的なネタもあります。そうでなくても「みんな買っているから使える商品だろう」という風な勘違いをして無駄なものを買いがちです。
33 安い家庭教師を雇う
時給が安い家庭教師は経験が浅い学生、もしくは自称プロ家庭教師のフリーターがほとんどです。学生の場合は当たりもいます。一番問題なのが一度雇うと辞めてもらいにくいということです。未経験の学生が教えても成績が伸びる生徒はどの環境でも伸びます。わざわざお金をかける価値はほとんどありません。プロの家庭教師を高い時給で短期間教えてもらうのが一番効率的です。
34 雑誌を定期購読する
少しでも意識が高いときに張り切って定期購読を申し込みがちです。しかし、忙しくなって後回しになって読まないというのが大半のケースです。定期購読をしないことで本屋に行く癖がつくので一石二鳥です。
お金の代わりに大切なものを失う節約
お金ばかりに目が言って犯罪を犯したら元も子もありません。食費の節約のために万引きをしたと言ったら誰でも軽蔑するでしょう。そこまで極端の例ではなくても、多くの人が陥りがちな節約の罠です。
35 自分のスキルアップのお金をケチる
自己投資はいくつになっても必要です。現状維持に甘んじていたらもっと若い世代に追い越さてしまします。目先の利益にとらわれて、将来の年収や大きなチャンスを失うことのないようにしましょう。
36 自分の趣味のお金をケチる
無駄な出費は考え物ですが、趣味をすべて犠牲にしてまで節約したら何のために生きているかわかりません。趣味が高じて仕事になったという人も大勢います。まあ節約を趣味で楽しんでる人には心配ないでしょうが…
37 仕事の飲み会に行かない
仕事の飲み会を無理して欠席して、付き合いが悪いと言われては仕事にも悪影響が出ます。仕事はもちろん、自分を高めてくれると感じる付き合いには積極的に顔を出しましょう。
38 情報にお金を払わない
インターネットの普及で無料でたくさんの情報が得られるようになりました。しかしみんながお金を払わない中でお金を払い続ければ他の人と情報で差をつけることができます。高額な情報商材にお金を払う必要はありません。食べログやクックパッドの有料会員になるとか、お金を払って講演を聞きに行くくらいの話です。
39 後輩にご飯をおごらない
職場の後輩と飲みや飯に行ったら少しはかっこつけましょう。自分の分しか払わないという人もいますが、たった数千円で自分の株が上がるなら安いものです。
40 バイキングで元を取ろうとする
バイキングに行ったときだけ元をとろうと頑張る人がいます。そういう人のほとんどは普段外食をするときに元を取ろうなんて考えていません。払ってしまったお金は戻ってこないので、その中で好きなものを食べましょう。食べ過ぎて体調を壊したら元も子もありません。
41 物価が安い田舎に移住する
老後に田舎で暮らしたいという人はたくさんいます。本当の田舎ともなると、買い物、医療、情報、交通などあらゆる面で不利になります。人間関係に失敗すれば終わりです。高いリスクをとって移住するにはそれ相応の動機が必要です。
42 お金を気にして専門家に相談しない
法律や税務の面ではどうしてもネットの情報に限界があります。その際に素直に専門家に相談すればいいのですが、高額な費用に躊躇して相談せず「自分はこれでよかったんだ」と考えるのは非常にもったいない話です。専門家に相談した結果、思いもよらない情報や選択肢が浮かぶこともあります。
43 子の教育費をケチる
教育費をケチった結果子供に不利な人生を歩まれ、子供に恨まれでもしたら大変です。しっかりと教育した結果社会的地位が高まれば教育費なんて安いものです。どんなにお金がなくても参考書くらいはどんどん買いましょう。売れ筋の本を中古で買って綺麗に使ってアマゾンで売ればほとんどお金はかかりません。
44 スーパーの半額の揚げ物を買う
スーパーによりますが油が使いまわされ酸化しているため、体に悪影響があることもあります。健康を犠牲にするのは本末転倒です。
45 便利な有料ツールにお金を払わない
日本人はまだまだ有料アプリに対する抵抗が大きいのが現状です。喫茶店のコーヒー一杯は原価も考えずに300円も払うのに、なぜか100円の便利なアプリを買うのにち躊躇するというのが典型的な日本人です。時間を節約してくれる便利なツールがあれば、ダメ元で数百円払ってみましょう。
46 洋服代をケチって古い服をいつまでも着る
物を大切に使うのはいいことですが、身だしなみを気をつける方がよっぽど大切です。服代をケチって悪い印象を与えてしまうことを考えれば、少し高めの服を大切に使い続けるのがお得です。
47 文房具代をケチる
文房具は日々使うものなのです。多少高くても良い物を長く使いましょう。高い物であれば愛着がわき、自然と大切に使うようにしましょう。シャーペン、消しゴム、ボールペンの3つはせめて百均でなく高級なものを使いたいものです。
48 睡眠時間を削る
一番大事なのは自分の体を健康に保つことです。家計簿に時間をかけすぎて睡眠を削って体調を崩したら医療費がかかってしまいます。睡眠時間は最優先で決めておき、無理のない範囲で節約しましょう。
番外編
49 節約でストレスをためて衝動買いする
いつもいつも節約では疲れてしまいます。節約、倹約は無理なくできる範囲でやりましょう。ストレスが溜まって衝動買いでもしたら後から自己嫌悪に襲われるでしょう。
50 こういう記事を見て満足する
節約の記事ばかり読んでも実行に移さなければ意味はありません。いいと思ったものはとりあえず試してみましょう。