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ココナラの実態
自分の得意なことを500円という低価格から売れることで注目を集め急上昇中のココナラ。誰でも手軽に自分の特技を売り出せるメリットはありますが、その反面、形のないものを売るので「怪しい」「詐欺があるのでは」という噂や口コミが数多く存在します。実際私の元にもココナラの詐欺に騙されたという相談が多く寄せられています。今回は寄せられた口コミや評判を元に総合的にココナラの良し悪し、評価を検証していきたいと思います。
ココナラの情報商材は詐欺だらけ
ココナラで売られている情報商材、たとえば「Twitterのフォロワーを増やす裏技レポート」だとか「誰でも簡単に儲かるアフィリエイトの裏技」などのものはほとんどが低クオリティで詐欺まがいのものです。レポートを開いてみると「目標を明確に定めよう」だとか「朝の時間を有効活用しよう」だとかそこらへんの本に書いてあることと同レベル。それでも価格は1万円以上なんてことはざらです。
情報商材は大きく
- 素人が適当に作ったまったく価値のないごみみたいな情報
- 以前は通用したが今ではまったく通用しない手法の紹介
- 一時的に儲かっても継続的に儲けることは不可能な手法の紹介
の3パターンに分かれます。ココナラは「個人の得意」を売る場所なのでどうしても出品者の昔の個人的経験に頼った手法が多くなりがちです。たいていそういった手法は現在飽和しているか、規制がかかったかのどちらかです。2つめのパターンは比較的アフィリエイトなどのweb系の情報商材に多い気がします。
3つめのパターンは一回しか通用しない手法もしくはある時期にしか通用しない情報です。前者なら自己アフィリエイトがいい例です。
後者は一般的に「記念日商法」と呼ばれます。たとえば「一ヶ月でケーキの売り上げを3倍にした手法」といっても11月から12月で売り上げを3倍にするのは簡単でしょう。しかしクリスマスなどのイベントがない月にこれをやるのは大変です。こうしたひとつの時期にしか通用しないものをあたかも裏技のように語る詐欺的手法が後を絶ちません。
広告を貼って宣伝してもらうのは効果が微妙
自分のブログやホームページのpv数をアピールして端のほうにリンクをはったり、宣伝してほしい内容をTweetしてお金を稼ぐ出品者がたくさんいます。もともとpvが多いホームページを持っていればほとんど何もしなくても収入になるのでかなりおいしい商売といえます。
しかし、ここに目をつけて悪用しようとする人が後を絶ちません。いまどきTwitterのフォロワーを増やすツールは山ほどあり、金を払えばフォロワーを買える時代です。その場合はもちろんフォロワーは外国人の質の悪いアカウントばかりです。せっかく1万人のフォロワーに宣伝してもらえるはずだったのに全然効果がない、という場合はフォロワーの質に注目してみましょう。
またブログのpvについてもばれないだろうと数を大きくごまかす詐欺もあります。そういう場合はこちらのサイトで調べたいサイトのURLを入力するとおおよそのpvがわかります。
リンクを買うのはいろいろな意味で危険
SEO対策としてホームページに自然な被リンクをつけますという出品者が多くいます。価格競争が起きているのか知らないですが、1万3000リンクを1000円で貼りますという誰でも飛びつきたくなるような出品も目にしました。出品者は自然なリンクだと主張しますが、真偽はわかりませんし、試す勇気もありません。
しかしもっと悪質な場合だとリンクをほとんど貼られないような詐欺もおきているのです。出品者は「急に被リンクが増えると不自然だから」といって少しずつリンクを貼っていきます。確かにこれは正しい判断でしょう。しかし期間を半年くらいにのばして、購入者から評価をもらったらそこでリンクを貼るのは終了、お金だけ受け取ってトンズラという詐欺が起きています。つまり、サービス提供の時間の長さを悪用して詐欺を働いているのです。 こうしたさまざまな詐欺の危険があるリンクの購入は絶対にやめましょう。
エセ占い師やエセチャットレディがココナラにはたくさん
形のないものなら基本的になんでも売れるココナラでは占い相談、恋愛相談、チャットレディなどの変わった依頼がたくさんあります。しかし必ずしも占い師や相談の判断が正しいわけではありません。それどころか占いや恋愛をまったく知らない人がデタラメにアドバイスを送っている場合が非常に多いのです。立派な詐欺行為ですが、詐欺だと立証することはまず不可能に近いでしょう。
いまや占いは競争が激しく、実績や評価がないとなかなか依頼がこない、ということはざらにあります。占いの評判はかなり曖昧なものなので、凄腕の新人占い師よりも先行者利益を得たデタラメ占い師のほうが儲かっている世界なのです。
男性と一週間ほどチャットをしてお金を稼ぐチャットレディも女である証拠はどこにもありません。出品者は免許証か保険証の写真の提出が義務付けられていますが、他人のものを使って女性に成りすます男性がいることが発覚して大きな問題になりました。電話確認もなくパソコン一台あればアカウントが作れるので詐欺師にとっては身分詐称がしやすくなっているのが現状です。
ココナラの登場によって何が起きたか
以前であればネットで何かを売ろうとすれば自分でホームページを作って検索順位をあげて多くの人に見てもらうというのが一般的でした。しかしネットオークションやフリマアプリ、ココナラの登場によってSEOの知識や技術がなくても間単に物を売れるようになりました。
その中でも特に「本人確認のゆるさ」と「ビジネスではなくあくまで特技を安価で提供する善意という名目の人が集まる」という二つの特徴をもったココナラは詐欺師にとっては都合がいい場所だという印象を受けます。使う場合はくれぐれも詐欺には気をつけてもらいたいですし、しっかりした本人確認システムが構築されることを願います。騙されたらすぐに警察に相談しましょう。
500円くらいのサービスを数多く購入していいものをリピートしつづけくらいのスタンスがいいんじゃないでしょうか。