Twitterを長く使ったことのある人なら誰でも一度は、怪しいビジネスに勧誘されたことがあると思います。自分も3年近くTwitterをやっていますが、一カ月に一回はそういうDMがきます。
そういう人はいきなり、出身地や仕事、将来の夢についてなれなれしく聞いたあとに「ネットを使った最新のビジネスに興味はありませんか?」なんて聞くのが王道パターンです。
文章力も工夫もないのが特徴
アフィリエイトを始めたばかりの人が、自分のブログをツイートに貼っているケースはよくありますが、小学生の感想文かと突っ込んでしまうようなひどい内容も多く目にします。ただ単に意識の高そうな格言をタイトルにして、中身は「~だと思います」のオンパレード。有名人のブログならそれでもアクセスは集まるでしょうが、ただの大学生の中身のない感想文を読むのは時間の無駄です。
ブログを初めて一カ月の大学生が「ネットビジネス教えてあげます」みたいに言ってきたのかと思えば、彼が「無知は罪」なんてタイトルの記事を書いていたときは思わず笑ってしましました。
ネットビジネスを自分から勧誘してくる人の誘い文句はワンパターンです。自由な生活、個人の時代、起業、夢、パソコン一台・・・。彼らは工夫という言葉を知らないのでしょうか。本当に優秀な人なら、胡散臭くならないように、そういう言葉は避けたり、新しい切り口から勧誘するでしょうが、そうした工夫を感じたことはありません。逆に言えばテンプレだけでも騙せるちょろいビジネスなのかもしれません。
一度そういうアカウントにフォローされると立て続けに似たようなアカウントにフォローされることは経験上多くあります。そういうときは大抵私がフォローを返してしまった時です。一度変なアカウントにフォロバしてしまうと、私はネットビジネスに興味がある人間だと思われて他のアカウントからも集中的に狙われてしまうのです。
怪しいアカウントはフォロバせずに放置しておくのが鉄則です。
では、彼らの真の目的とはなんなのでしょうか。大きく4つに分かれると思います。
① アフィリエイトのリンクを踏ませる
不特定多数の人を自分のブログに勧誘し、そこから単価の高い口座開設やクレジットカードの申し込みをさせられます。彼らのうたい文句は「ここから申し込めばあなたにも特典がある」です。しかし紹介料は紹介した人にしか入りません。一度申し込んだものは取り消せませんから、一度相手を信じさせれば儲かる仕組みです。彼らは大学生を名乗るケースが多いです。大した技術や文章力もいらないので、とんでもなくペラペラなサイトを作っていることが多いですね。こちら側は金銭的に損をしないのでまだましなタイプでしょう。
② アドレスやLINE ID回収
アフィリエイトや物販を教えますといって、LINEでやりとりしたいと持ち掛けIDを聞き出す手口です。彼らはホームページを持たず、LINEだけで活動しているのが特徴です。そのIDは詐欺に引っかかりやすい情報弱者のIDリストとして高値で買い取る業者も存在します。
③ マルチ商法
パソコン一台で10万円!などと謳い、商材を買わせます。しかしその商材に書かれていることと言えば、「自分と同じようにtwitterで集客し、誇大な宣伝文句でこの商材を売れ」というだけです。確かにうまくやれば、儲からないことはないでしょうが、お金が末端から元締めまで流れるだけで、何の生産性も、社会的利益もありません。
彼らはそこまでホームページの作成技術がなく、その代り直接会って買わせようとするのが特徴です。
④ 詐欺商材の売り付け、塾生の募集
最もたちが悪く被害額が多くなりがちです。マルチ商法は他人の商材を横流しするのに対し、彼らは自分で作った商材を売り、自分で立ち上げた高額な塾に入塾させようとします。彼らは自分でビジネスをする分、ホームページのデザインや宣伝文句にこだわっているのが特徴で、たくさんの人を勧誘するというよりは、客単価を高めて儲けているのも、マルチ商法との違いです。何十万円もとられてしまうケースもあります。
彼らの基本方針は「カモになるなら誰でもいい」です。私のプロフィールにはっきりと愛知県出身と書いてあるのに、いきなり出身地を聞いてくる人もたくさんいます。プロフィールさえまともに読んでいないのですから、私のツイートを読んでいるわけがありません。もう一度いいますが、彼らは、自分の利益になるなら誰でもいいと思っています。
恋愛で誰でもいいから付き合いたいとか言ってる人とは付き合いたくないですよね。誰でもいい人には何らかの裏があるのは恋愛でもビジネスでも一緒です。
Twitterを使った詐欺について以前書いた記事はこちら