; ホリエモンの「多動力」に学ぶ マルチタスクをこなす力 | 嘘を見抜く人 見抜けない人

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ホリエモンの「多動力」に学ぶ  働き方の嘘と罠


目次

副業は本業の弊害、という言葉の嘘

ホリエモン(堀江貴文)の著書、「多動力」が発売されたので読んでみました。たくさんの著書を出しているホリエモンのことなので今までの本で書いてあることも多くありましたが、最近の副業ブームで副業をしようと考えている人に是非読んでほしいと感じました。

副業に後ろめたさを感じる必要はない

さて、ここ数年副業がブームになっていています。副業とは言わないまでもインターネットを使ってお金を稼ぐことは非常に容易になりました。しかしこの時世でも、年配の方を中心に、副業に批判的な人も大勢います。

「副業は本業の妨げになる。本業があるうちはお金をもらっているのだから、一つの仕事に一心不乱に集中すべきだ」

という風潮は根強くあります。自分で副業をやっていながら、そのこと自体に逃げのような後ろめたさを感じていたり、一つのことに集中して取り組む孤高のスポーツ選手や職人に劣等感を感じている人も多いのではないでしょうか。

しかし、そんなことはありません。副業は自分を成長させ、様々なリスクを減らしてくれます。かつての日本なら本業に集中すればよかったかもしれませんが、社会の変化が速い現在では様々なものを動かす「多動力」こそが重要です。あなたの会社がいつ傾くかわかりません。いつ職場がブラック化するかわかりません。

激動の時代、競争相手は無限大

これからは競争相手の考え方も変わってくるでしょう。ラジオしかなかった時代はラジオの放送局のライバルは他のラジオ局だけでした。しかしそこにテレビが台頭し、YoutubeやHuluが立ちはだかり、最近ではAbemaTVのような新たなサービスが登場しました。考え方によってはTwitterやInstagram、755もラジオのライバルと言えるでしょう。

このような時代に収入源が本業の一本だけというのはとてもリスキーです。いつどんなライバル、サービスが登場するかわからない世界で大事なのは、多動力を身に着け、時代の流れを読み、複数の仕事をこなしてリスクを分散させることです。

 

ホリエモンに学ぶ、多動力を身に着けるために注意したいこと

1 とりあえず始めてみる 飽きたらやめる

こう書くとずいぶんと飽きっぽく子供っぽい生き方のように見えますが、これはホリエモンの生き方そのままです。もちろんなんでも3日坊主であれば何も身につくことはなく、多動力どころの話ではありません。ただの3日坊主とホリエモンの差は、どのくらい集中して物事に取り組めるかです。

三日坊主の人は最初のやる気だけは素晴らしく、3日間没頭しているように見えるのですが、実際に没頭しているわけではありません。とりあえず3日やってみて面白さがわからないから辞めるのです。どんなことでも3日や1週間かそこらで本当の面白さはわかりません。これはホリエモンのいう「飽きる」とは違います。

「飽きるのは自分の成長が止まっている証拠だ」

これはニーチェの言葉です。つまり、物事に集中して取り組み、かなりのところまで成長しているからこそ飽きるのです。飽きるのは成長した証拠です。この段階まで来ると、少しの成長のために膨大な時間が必要になります。ここで辞めるのが多動力に優れた人です。もちろん続けるのもいいのですが、飽きたことを続けるのは苦痛が伴います。

2 今までやったことと全く違うことをやってみる

今まで経験したことと似たことをやれば、それなりに成果も出ますが、刺激もなければ、面白みも珍しさもありません。多動力を身に着ける目的の一つは「替えが利かない人材になること」です。例えば絵本作家と芸能人という全く違う2つの肩書で成功したキングコングの西野さんがいい例です。たしかにどちらの世界でも超一流とはいえませんが、その話題性や珍しさから仕事を依頼する人はたくさんいます。

ホリエモンはもっとすごいですね。多量力の塊ともいえるホリエモンは、実業家、投資家、タレント、著作家、Jリーグアドバイザー、HIU創設者、ブロガー、料理評論家、俳優、音楽家、アプリ開発者、前科者などものすごい数の肩書を持っています。これだけ肩書があれば希少性がありますし、仕事を依頼する人が多いのも納得できます。

「ホリエモンはいろいろやりすぎて一体どういう人かわからない」という批判もありますが、その言葉自体が最大の褒め言葉でしょう。人間にいくつ肩書があってもいいんです。人間を一つの枠に当てはめようとするのは日本人の悪い癖です。

3 教養を大事にしよう

一つのことに徹底的に没頭することと正反対に見えますが、幅広い教養を身に着けることも多動力高めるために重要です。以前教養や知識の大切さを訴えた記事を書きました。 豊富な知識は思考の源

教養を身に着けると、何であれ物事の習得が速くなります。例えば一流大学と普通の大学の司法試験の合格率を比べてみてください。一流大学のほうが圧倒的に高い数字を誇っています。法律は大学受験でほとんど使いませんから、大学入学後に差がついたことになります。もちろん元々の頭の良さや環境もあるでしょうが、教養をつける中で身についた、読解力、記述力、文章を読むスピード、論理的思考などが役に立ったことは間違いありません。

私もプログラミングを学んたどき学校で習った数学が基礎が習得を速めていることに気づきました。ホリエモンも「多量力」の中で普遍的な教養の大切さを訴えています。ホリエモンも小さいころか百科事典を教養を身に着けていました。

4 自分以外でもできることは他人に任せよう

複数の仕事をこなすことは大事ですが、時間には限りがあります。仕事の中核となる部分は自分でやる必要がありますが、誰でもできる仕事、重要度が低い仕事、または得意でない仕事は積極的に外注してしまいましょう。外注にはお金がかかりますが、それ以上に稼げばいい話です。

ある調査によると、フォーチュン500のCEO たちは、1日にわずか「28分」しか生産的な時間がないそうです。

別の調査によると「38分」でした。変な話でしょう?

世界経済を動かすトップ企業のCEOでさえ、1日のうちわずか28分か38分しか生産的な時間を持っていないのです。非生産的な時間、生産的な時間、超生産的な時間とは?

これは驚くべき数字ではないでしょうか。本当に生産的な仕事だけを自分でやればマルチタスクもこなせるはずです。ホリエモンも獄中では、メルマガの大事な部分を少しだけ書き、肉付けは外注に任せることでメルマガの発行を続けていました。複数の事業を続ける今もすべての仕事をこなせる一人でこなせるはずはありません。

多動力を生かせるかはマインドの違い

いかがでしょうか。以上のことに注意すれば多動力が自然と身に付き、一つの収入源に依存する生活から脱却できる可能性が高まります。しかしホリエモンのようにいざ行動に移す人はごく一部でしょう。これは心構え、マインドの問題です。マインドの問題はホリエモンは著作であまり語りません。いや、ホリエモン本人にとって当たり前すぎて書くまでもないのでしょう。

多くの人は「お金を稼ぐことはきつく大変だ」という考えを持っています。人の下で働くのは大変だし、自分が事業を起こしても自分にお金を払ってくれる消費者なんているわけがない、と思いがちです。

お金を稼ぐといっても型にはまる必要はない 足りない部分は人任せ

しかしここで少し視野を広げてみましょう。事業を起こすとは決して自分がサービスや商品、アイディアを生み出して対価としてお金をもらうだけではないのです。自分に技術がなければ人を雇えばいい、コンセプトと大まかなアイディアがあれば細かなことは名参謀に決めてもらえばいい、知識がなければシステムを作って場所を提供すればいいのです。

たとえば私がいま非常に注目している、JELLY JELLY CAFEを例に考えましょう。このカフェでは全く知らない初対面の人と気軽にボードゲームが楽しめます。このカフェができたことで、ボードゲームをやりたい層を取り込むことに成功しました。

当たり前ですが、このボードゲームはカフェの経営者が作ったものではありません。経営者は基本的にボードゲームを集め、カフェというアイディアをだし、場所を提供しただけです。

「多くの人にボードゲームを楽しんでほしい」というコンセプトがあったとしましょう。新しいボードゲームを作って売ることだけを考えるのは視野の狭い人です。ボードゲームに詳しくないなら調べるなり、人に聞くなりして面白いゲームを取り寄せればいいし、美味しいコーヒーが作れなくても、コーヒーを入れられるひとを雇えばいいのです。

視野を広げればアイディアは無限大

JELLY JELLY CAFEは客からお金をもらうシステムですが、ボードゲームのサイトやメルマガ作って企業から広告収入を得る、ボードゲーム会社の株を買うなどの方法が考えられます。ホリエモンにとっては当たり前すぎて著作に書かれていませんが、視野を広げることはとても重要です。

多動力を身に着け、まずは自分の好きな分野、面白そうだと思う分野にとことんはまりましょう。そこに仕事と遊びの境界を考える必要はありません。いつのまにか収益が得られればラッキーくらいの気持ちで始めましょう。

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