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プロダクトローンチとは
ネットでは様々な商法が日々考案されています。プロダクトローンチという商法はご存知でしょうか。この商法はアメリカのマーケッター、ジェフ・ウォーカーによって考案されました。日本では与沢翼がこの手法を使ったことで有名です。プロダクトは商品、ローンチは売り出す、という意味です。そのまま訳すと商品を売り出すとなりますが、ただ商品を売るだけではありません。
プロダクトローンチの特徴は、押し売りのように最初から宣伝を前面に出さないことです。専用のホームページを作り、最初は読者に有益な情報を提供していきます。情報を小出しにすることで、少しずつではありますが、たくさんの見込み客を獲得します。
人が集まり、ある程度信用が高まったところで、商品の販売の話を出します。販売者も時間をかけたわけですから、大抵の場合それなりに収益性の見込める高額な商品を宣伝します。そこから先は、販売者の文章力次第です。期限を設けたり、「残りわずか3名!」などとHPの閲覧者をあおります。
誰でも突然、知らない営業マンから金融商品を勧められても警戒してしまいます。しかし、ある程度信頼のおける友達からその話をきけば買ってみようという人もいるのではないでしょうか。同じことがプロダクトローンチにもいえます。
これは非常に強力な商法で、一晩で何億円も売り上げる人もいます。
与沢翼の売り込みの特徴
先ほど名前を出しましたが、あの与沢翼さんもこの手法を用いて自身が経営する「与沢塾」の塾生を大量に獲得しました。プロダクトローンチと聞くだけで日本人が過剰反応して詐欺だと思い込んでしまうのは、この人の影響が大きいといえるでしょう。
与沢塾には普通のプロダクトローンチにはない特徴があります。それはアフターサービスです。普通「塾」ときくと講義室で講師が一つ一つ丁寧に解説し、わからないところは質問できるような環境を創造します。
しかし与沢塾はそれがありません。塾といっておきながら情報商材を一方的に売り付け、できないのは購入者の努力不足、という理由です。4期生からは返金制度もなくなりました。それで肝心の内容というのは、到底一般人にはできないようなことばかり。例えば、フェイスブックで友達を5000人作れとかアフィリエイトセンターを運営しようとか無理難題ばかりです。
自分をいかに普通に見せるかが、大事
与沢さんをかばうつもりはないのですが、彼が普通の人ではないということは理解しておくべきです。幼少期から旅館の経営を間近で見てビジネスを学び、学生時代は金貸しと服の転売で数十万円の利益をだし、大学時代にはアパレル企業を起こして、月商300万円を達成するも、倒産しています。学歴の面でいえば、高校を中退し、わずか1年間の勉強で早稲田大学に合格。もうこの人は20歳の時点で経験値と、頭の切れが違います。彼の普通は、一般人には普通ではないのです。
しかし与沢さんほど変わった人でも情報をうまく操作すれば、普通の人のように見せることができます。
「実家もお金持ちではなく、学生時代はいじめにもあい、高校は退学するほどの落ちこぼれでした。一浪で私立大学へ進学。大学時代に起こしたビジネスもすぐ倒産。そんな自分でもできた驚異のビジネス」
今適当に書いた文章でしたが、すべて与沢さんに当てはまります。彼は高級車や豪華な暮らしを披露して、自分がお金持ちであると積極的にアピールすることで、集客に成功しましたが、逆に自分を普通に見せることもできたわけです。
一般的に、ビジネスを起こして大成功を収める人は、頭の切れが違います。それは、将来を予測してうまく立ち振る舞うというよりは、圧倒的な行動力と集中力、頭の回転の速さ、常識ではありえないことを考える発想力が重要になります。
ビジネスに学歴は関係ないという意見も多いですが、大成功した人々に占める高学歴の割合は非常に高いです。
そんな人でも、やろうと思えばいくらでも、自分を一般人以下だと思わせることはできます。
「こんな私でもできた」というような甘いセールストークに要注意です。
最後までお読みいただきありがとうございました