目次
ブラックバイトとは
「ブラックバイト」という言葉もかなり広く使われるようになりました。ブラックバイトとは、簡単に言えば、「働き手の立場を考慮しないアルバイト」のことを指します。単に作業がきついとか、時給が低いのとは意味が違います。
劣悪な労働条件のバイトが以前はなかったわけではありません。2010年ごろから不景気により企業が人件費削減を進めすぎたこと、大学生の仕送りが減少し、学費を自ら稼ぐ学生が増えたことにより、ブラックバイトの存在が注目を集めるようになりました。
特徴や事例としては以下のものが典型例です
ブラックバイトなど無い社会になればいいのですが、そんな数年で社会が激減することはないでしょう。せめて、この記事を読んでくれた人がブラックバイトの罠にかからないように、特徴と見分ける方法を書いていきたいと思います。
あまり効果のないブラックバイト対策とは
面接がすぐ終了するところは確かに怪しい
ブラックバイトは大抵人手不足で、ある程度社会的常識があればどんな人でもいいという採用姿勢のところが多くあります。そうした企業は面接に来た人の履歴書をちょっとみて、すぐに採用を決めることもよくあります。
確かに面接がすぐ終わるようなところはブラックバイトが多いのですが、いったん採用が決まってから断れる人は多くありません。
面接のために証明写真を撮って、履歴書を埋めて、交通費と時間をかけて来たし、顔も覚えられたし・・なし崩し的に働いてしまう、という人も割といます。ブラックバイトは面接に行く前に見抜きたいところです。
未経験者歓迎は危ない、は本当か?
同様に未経験者を歓迎するところは、ブラックで人手不足という意見もあります。しかし実際は、未経験者歓迎だからと言ってブラックというわけではなさそうです。
試しにバイトルで東京都内のバイトの募集を検索すると全部で30251件ありました。そこから「未経験者歓迎」で絞ると、27346件に減りました。つまりアルバイトの募集は9割以上未経験者歓迎を謳っています。経験者は長く務める正社員がいれば十分です。未経験者歓迎だからと言って避けてしまうのは得策ではありません。
バイト募集の9割が未経験者歓迎なので、ブラックバイトの多くも当然「未経験者歓迎」となるのは自然であり、「未経験者歓迎は危ない」という説が広まってしまったと考えられます。
常にバイトを募集しているかってどうやって調べるの?
常にバイトを募集し続けているところは人手不足でブラックバイトの可能性が高いのは事実です。しかし、バイトの求人情報にはいつから募集しているかは書かれていません。たかがバイト探しに何カ月もかけるような人はいないでしょうから、企業がどのくらいバイトを募集しているかはそう簡単にわかりません。この対策も机上の空論にすぎません。
とりあえずググるだけでいいんですか
例えば「すき家○○店」などと検索してブラックな噂がないかを調べる方法もある程度は有効です。
しかし何かと嘘が紛れているのがインターネット。例えばすき家○○店の近くの同業他店が、同店の評判を落とすためにわざと嘘の書き込みをするケースもあります。
ブラックバイトか調べたいなら現地調査をするべし
大学生のバイトといえば、カフェ、居酒屋などの飲食店、スーパー、コンビニなどの小売店が大半を占めます。なので、実際に店に偵察に行きましょう。
もちろんただボーっと見ているだけではダメです。
店員が皆表情が暗かったりどこかうつろな目をしていたら、過酷な残業や長時間労働をしている可能性が非常に高いと言えます。
もう一つ、店員の人数にも注目しましょう。客の数が多い時間でも、少ない時間でも店員の数が一定な店はホワイトといえるでしょう。
もし、客が少なくなった途端に人員を減っていたら、「今日は今日は客が少ないからちょっと裏で休んでて」
と言われてバイトが待機している可能性が高いでしょう。バイトがバイトの扱いかたが如実に現れる部分です。
やっぱり働いている人に聞くのが一番
信頼できる友達が働いている店であれば、いろいろリアルな情報を聞くことができます。バイト募集サイトだけでなく人づてで探す方法も視野に入れておきましょう。
大学生であれば、周りから情報を得るために人脈を作っておきましょう。面と向かって聞きにくかったらTwitterで、いいバイトないかなー、と呟くのが結構有効です。
ここで、居酒屋で使える奥の手を紹介しましょう。自分は大学生の頃、ある居酒屋がブラックかどうか調べるために実際にその居酒屋に飲みに行きました。
酔っぱらった状態で、通路やトイレで店員に絡んで「やっぱ居酒屋ってどこもブラックなんですよね」と聞くのが効きます。
あんまりこういうことをする人はいないので、向こうもびっくりして本音が出てしまうようです。