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個人情報を得る最後の手段、それは占い
インターネット上で手軽に無料占いができる時代になりました。占いといっても様々な方法があり、生年月日を使ったり、血液型、姓名を入力するのが一般的です。
しかし、ここには恐ろしい罠が潜んでいることを忘れてはいけません。入力した個人情報が漏洩しない保証はありません。いえ、占い好きの人であれば、どこかで売買されていると考えていいでしょう。どこで売買されているかは下の方で書きたいと思います。
個人情報流出と聞いて何を思い浮かべますか?
「個人情報を簡単に得る最も簡単な方法は占いだ」これは一部の業界ではかなり有名な言葉です。占いとなると途端に警戒心が薄れて、ネットリテラシーが低下してしまうのです。
例えばみなさん、「個人情報流出」と聞いて何を浮かべますか?大企業の顧客情報や、ネット上で行った会員登録を連想する人が多いのではないでしょうか。そこに落とし穴があります。詐欺の形が巧妙化していることを心に留めておきましょう。
占いの詐欺といっても、ただ当たらない、開運グッズを買わされるだけではありません。
無料の占いサイトはどうやって収益を得ているの?
これは誰もが一度は思った疑問ではないでしょうか。ホームページを一つ作るのにもサーバー代やドメイン代がかかりますし、デザインに凝るとどうしてもプロを雇わなくてはなりません。どこかでそのお金を回収しているはずです。(ちなみに占いの仕組自体はプログラミング初心者でも簡単に作れます)
大抵の場合は
- 途中から課金が必要となる(無料と見せかけて、途中から有料。)
- 有料のサイトに誘導
- 広告収入を得る
を組み合わせることで収益を得ています。しかし、ときたま、上のいずれにも当てはまらない占いサイトも存在します。そうなると個人情報を売っていることはほぼ確実です。
個人情報売買の現状
個人情報は名前はもちろん、電話番号、生年月日、パスワード(後述)があると高値で買い取られる傾向があります。値段にすると一人当たり5円から20円が相場です。
これは広告を張った場合に比べると圧倒的に高い値段です。一般的なクリック型広告の場合、一人当たり0.5円です。これなら広告を貼らなくてもアクセスを伸ばして個人情報を売った方が儲かるのは目に見えています。
個人情報は誰が買うの?
個人情報はかつて紙のデータとして販売されることもありましたが、現在はインターネット上で取引が完結します。その主な舞台となるのが「ディープWEB」と呼ばれるものです。
DEEP WEB とはダークWEB、深層WEBという別名もあり、普通の検索エンジンでは見ることのできないインターネット上の領域で高い匿名性が維持されています。
被害相談で聞いた巧妙な占い詐欺の手口
ここからは独自のルートで入手した巧妙な詐欺手法をご覧いただきましょう。
1 電話番号を2回に分けて聞く手口
最近は携帯電話の番号を使った占いもちらほら見かけます。携帯番号をすべて入力させると、「これは怪しいぞ」と感づかれてしまいます。そこで占いサイトはあえて番号の最後の4ケタもしくは真ん中の4ケタのどちらかを入力させて占います。
自分は4ケタしか入力していないから大丈夫、と思ってはいけません。占いをする人の大部分は複数のサイトを使いますよね。もしも利用した複数のサイトの運営元が同じだったら・・・と考えると恐ろしいですね。個人情報ダダ漏れです。
2 恋愛占いで好きな異性の名前を入力させる手口
恋愛占いなどでよく、好きな異性の名前を入力させます。少し恥ずかしい思いをしながら入力してしまった方もいるのではないでしょうか。名前を入力したところで本人には何も害はありませんし、名前だけでは個人情報としては不十分です。
入力した名前と似た名前の人が担当者となるのがよくある手口です。例えばあなたが占いの好きな異性に竹中○○と入力すると、あなたのメールボックスに竹中という名前の人から迷惑メールが届きます。苗字に親近感をもってついつい読ませてしまうという手法です。
それだけならいいのですが、電話の営業でも竹中という担当者からかかってくることも多くなります。それだけでいいイメージを持たせますし、覚えてもらいやすくなるという狙いです。
3 パスワードを入力させるフィッシング詐欺の手口
会員制占いサイトでは様々な注意が必要です。会員登録の際に使ったそのパスワード、使い回していませんか?個人情報を売る業界でも一度使ったパスワードはかなりの価値を持ちます。パスワードがばれていつの間にか他のサービスにログインされていた、なんてこともあり得ます。
また「頭に浮かんだ4ケタの数字を入力してください。あなたの思考回路から人生を占います。」という占いを見たことがあります。一見普通の占いですが、いつも使っているパスワードが無意識に浮かんでくることを狙っている可能性が高いです。
他の手法では
- マイナンバーを入力させる
- 生まれた日に7を足して19を掛けて・・・などと計算させた答えを入力させるが、よく検証すると生年月日がダダ漏れだった
- 趣味を入力させるが、ただ個人情報を垂れ流しているだけに過ぎない
- 占いという名目のアンケートだった 詐欺だった
などがあります。
悪徳な占い詐欺サイトの特徴と見抜く方法
占いによる個人情報流出や詐欺を警戒するなら、血液型占い、手相占い、夢占いくらいにとどめておくのが一番無難で簡単な手法です。
しかしどうしても無料の占いサイトを使いたいという人もいるでしょう。そこで悪徳の占いサイトによく見られる特徴を紹介しましょう。
サイトの名前がありふれている
サイトの名前が普通すぎると印象に残りにくいので、悪評を広めないために、わざとそういう名前を付けている場合が結構あります。
占い師や絶賛している人の名前を明かさない
「あの有名占い師Kが監修」「あの大物芸能人が絶賛」なんていう風にごまかした書き方しかしていなければほぼ悪徳といっていいでしょう。本当に名前を明かしてしまうと本人からクレームが来るからです。
規約に大事なことが書かれている
占いを軽い気持ちでする人は、ほとんどサイトの規約なんて読んでいません。個人情報を扱う以上はどこかにプライバシーポリシー、規約なるものが書いてあるはずです。中には堂々と個人情報を利用すると書いてあるサイトや、自動的に他の有料サイトに登録されることが書いてあるサイトがあります。一番シンプルですが、見逃しやすい手法です。
鑑定結果がコピペだらけ
自分の鑑定結果の一部をコピーして検索してみましょう。もしヒットしたら、同じ鑑定結果を多くの人に送っている証拠です。無料ならそれでも十分ですが、高いお金をとってそコピペの定型文が返ってきたら笑えません。
住所が途中までしか記載されていない
課金が必要なサイトであれば必ず運営する会社の住所を記せと法律で定められています。事務所が一軒家とは考えにくいので最後は○○号室となっているはずです。それが記されておらず途中までしか書いていない場合、無料、有料に関わらず怪しむべきです。
もし一軒家でやっているというなら運営者はほぼ一人なのでロクな鑑定ができるとは思えません。
まとめ 占いの危険性に注意せよ
いかがでしょうか。ネット上の占いの闇の部分が少しは分かっていただけたと思います。占いの個人情報が高く売れるのは「占いをする人は詐欺に遭いやすい」というデータがあるからです。詐欺に遭いやすい人、遭いにくい人の7つの習慣
(もちろん個人差はあります)十分に注意しましょう。