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ネカマ歴10年のベテランとの接触に成功
「ネカマ」という言葉を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。「ネッとおかま」の略で、男性なのにネット上で性別を女性と偽る人のことを指す名称です。彼らはSNSやツイッター、出会い系サイトなどに出没し、しばしば男性を混乱に陥れ、だまします。
ネカマはもし騙されても、相手が男性なのか確認する手立てはありません。「あとから考えればあれはネカマだったのではないか」などと振り返ることはできますが、証拠がないので確信など持てません。そのためネカマを見抜く方法については体系化されたものがなく、対策が取りづらい状態が続いています。
そんなある日、私のホームページを読んでくれた人の中から「10年間ネカマをしていたことがあり、対策法、見抜く方法の提供に協力したい」という依頼がありました。「嘘を見抜くこと」に関するものならば何でも扱うのがこのページのモットーです。断るわけがありません。コンタクトが取れ、渋谷まで話を聞きに言っていきました。
ネカマは元ひきこもりのIT企業社員
以下筆者のことをT、ネカマをされていた人をNと表記します。
T「Nさん始めまして。「嘘を見抜く人、見抜けない人」運営者のTと申します。よろしくお願いします。」
N「こちらこそよろしくお願いします」
T「早速お話しを聞いていきたいと思います、まずNさんの現在の状況について軽く教えていただけますか?」
N「はい、3年ほど前までネカマ活動を続け、今は中堅のIT企業でエンジニアとして働いています。」
T「ありがとうございます。Nさんがネカマ活動を始められたきっかけは何ですか?」
N「私は大学生のころネットゲームにはまり、学校に行かなくなったことが最初のきっかけです。半ば引きこもりになり、以前から気になっていたネカマ活動をオンラインゲーム上で行ってみました。すると、やはり周りの反応が全然違う。相手をだますことが快感になり、やめられなくなりました」
T「やはり男性と女性ではネット上の希少性や食いつきが違いますからね。先ほどのメールでは出会い系サイトやSNSでも活動されていると伺いましたが、オンラインゲームのネカマとは性質が違ってくるんでしょうか」
N「そもそも目的が違ってきますね。オンラインゲームはちやほやされたり、アイテムをもらったりとかあまり実用的ではなく、少し精神的快楽が得られる程度でした。出会い系サイトやSNSは投稿やメールのたびに、罪悪感が降ってくるで、それに耐えるのは大変です。そうしたことが理由でSNSとオンラインゲームはネカマの見抜き方や特徴が少し変わってきます」
ネカマにも2種類いる
T「興味深い話になってきました。2つのネカマの違いについて詳しく教えてください」
N「簡単に言えば、オンラインゲーム上のネカマはより女らしく振舞い、ほかのネカマは無意識に男性らしく振舞ってしまうという特徴があります。オンラインゲーム上のネカマは、お金をもらうわけではないので罪悪感がわきにくい。つまり度を越して女らしく振舞ってしまうところはあります。オンラインゲーム上にはかなりの確率でネカマがいるので、下手にだまそうとするより思いっきりぶりっ子をしたほうが良いのでしょう。顔文字を多用したり、プレイ中もほかのプレイヤーと距離をとったり、一歩下がったりする傾向があります。下ネタにも興味を示しません」
T「ありがとうございます。それではほかのネカマはどこか違う点があるのでしょうか?」
N「今言った特徴とは正反対です。キャッシュバッカーや出会い系のサクラの場合、とにかく金がからみ罪悪感があるので無意識に本性を出してしまうこともしばしばです。数打ちゃあたる作戦で大量にメッセージを送ることもあり、一文一文は短めです。普通の内容のメールを細切れにして何回も送ってポイントを稼ぐなんていうのは常とう手段です。出会い系のネカマやサクラは顔文字なんてめっだに使いません。あと、不自然なほど男性の趣味に詳しいというのは結構あります。野球に詳しい、車に詳しい、ゴルフに詳しい、パチンコに詳しいなんてことは1つならわかりますが、複数あてはまるのはほぼアウトでしょう。ネカマに疲れてついつい趣味の話にとびつくのはサクラやSNSのネカマならではです」
T「なるほど野球やサッカー好きの女子は少し注意と」
N「はい、特にカープファンと柏レイソルファンは要注意かもしれません。サンプル数が少ないので何とも言えませんが自分の経験ではそういう女性に人気のあるチームが好きな子は皆ネカマと確信できました」
プロが使うネカマを見抜くための質問
T「なるほど、勉強になります。こちらから何か質問することでネカマを見抜く方法はありますか」
N「やはり趣味の話は一番自然です。趣味をきいて、カラオケを答えるのは大体ネカマです。カラオケ好きの人はいっぱいいますが趣味の筆頭にあげる女子ってあんまりいないんですよね。そこでわざわざカラオケを上げるのは、何歌うの? 一緒にカラオケ行かない?と男性に言わせて「会えるかも」と思わせるためです。同じように食べ歩きを趣味というネカマもいますが、食べ歩きが好きな本物の女子は多数いるので、判別には使えませんね。
あとはかっこいいと思う芸能人を聞いてみましょう。ネカマは「相手と会話を続けなきゃ」という心理が働くので、中年の人でも知ってる少し古いイケメンをいうことが多いですね。僕も最初はそうでした。あとは本当にベタですが、プレゼントするという名目で、服のサイズや香水のSPFを聞くのはいいですね。服のサイズを号でいうのはネカマですね。使ってる化粧品だと流行を調べればわかりますから、あまり判別に使えません。
あ、そうそうこれは結構使えるのですが、なにか写真を見せて「可愛い」という反応が返ってくれば、本物の女の子と確信します。(このときは男として活動)一流のネカマでなければ女の子の深い感情を理解しようとしません。可愛いを連発する女の子っているじゃないですが。そういう気持ちが論理的にわからないんですよね。私はときどき下の写真を使っています。卒業した中学に分け合って剣道部の後輩を訪ねたときに記念にと主人公と千紘の相合傘を彫るシーンです。こういうの子供っぽくない?と聞いてもたいていの女子は「可愛い」と言いますね。」
T「ネカマだと確信するときがあると伺いましたが、どういうときに感づきますか?」
N「会話の中で長年の勘としてわかるので難しい質問ですね。男としてネット上で動いているときの話なのですが、LINEの名前が名字だけになっているのは少し怪しみます。リアルの友人にもネットで出会った人にも通用するように、下の名前を書かないのかもしれません」
T「様々なネカマがいる中で、Nさんが長期間にわたって活動を続けることができた理由は何か思い当たりますか?」
N「そうですね・・・ これと言って目立った個性がなく、人と違ったところはないから難しいですね。思い当たる節は、小さいころから年上の大人と話す機会が多かったことですかね。」
T「というのは?」
N「親父が和菓子屋を営んでいて、そのお得意様かなんなのか知りませんけど、その人と父と一緒に釣りに行ったり、バーベキューをしたりしてました。10歳になる前のころだと思います。一応相手は父より偉い人そうだったので、子供ながらいろいろ気を遣いながら会話をしていました。今まで様々な人から、年上と話すのがうまいね、なんて言われますがその頃の経験は確実に生きています。ネカマというのは基本的に年上の男性を相手にしますからね」
T「なるほど。確かに若い女性を演じるとなれば相手は年上のことが多いですよね。(その能力をもっとほかで生かせれば。。。と言いたかったがこらえる)」
T「話を聞いているとネカマはそんなに難しくはないという印象をうけました。ネカマへの対処を運営側が行うということはないのでしょうか」
N「どこの媒体でもそれは難しいのではないでしょうか。たとえ身分証明書の提示を求めても、運転免許証に性別が書いていないというのが最大のネックになるでしょう」
T「とういことはこれからもネカマは増え続けると予想されますか?」
N「はい ネカマが減ることはないと思います」
まとめ ネカマは意外と簡単に見破れそうだ
ネカマ歴10年の方との主な会話を上にまとめました。補足的によく使われる手法も紹介しましょう。ネカマは効率性を重視するため、キーボード入力が遅くなるスマホは使いません。逆に若い女の子だと何をやるにもスマホを使いますよね。パソコンとスマホで一番差が出るのは打ち間違いです。スマホのフリック入力なのか、パソコンのqwerty配列なのかで打ち方が違うからです。
「こんにちあ」(こんにちは)
という打ち間違いはパソコンでは起こりえますが、スマホのフリック入力では起こりにくいことは少し考えればわかります。あ行とは行の位置は離れているからです。このような小さなミスにも気を付けていれば、よりネカマに騙されるリスクは減りそうです。