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物事を後回しにする癖、ついていませんか?
仕事をやるやると言っておきながら後回しになって期限をすぎてしまう、友人や彼氏に会おうといってもなかなか合ってくれない、いつか英語を学ぼうとしてもやる気が出ずに後回しにする。人間なら誰でも一度は似たような経験は持っているはずです。しかし、自分の周りの成功している人には、やるやる詐欺をして後回しにするような人は1人もいません。
そう、やるやる詐欺をする人は絶対に大きな成功をつかめない、とは断言できます。それは決して自分の主観や憶測ではありません。物事を後回しにする人とフットワークが軽く行動力がある人の特徴を比べてみれば、理由は一目瞭然です。
やるやる詐欺とできるできる詐欺の違い
やるやる詐欺という言葉は最近よく耳にしますが、ここでしっかりと意味と定義しておきましょう。物事を行う意思を見せたのに実際は行わなかったことを揶揄する言葉、とWikipediaには書かれています。まず、やるやる詐欺というのは心理的な部分が大きいということを確認しておきましょう。単純に言えば有言不実行ということですが、やると宣言してできない原因は大抵
- 時間が足りない
- やる気が出ない(心理的な問題)
- 能力的にできない
の3つのどれかです。時間が足りない、能力的にできないというのは、やるやる詐欺の定義には入りません。むしろ、時間的、能力的に自分の限界と思えるところから少し上を目指すことで人は成長します。自分的に少し無理そうなこと、時間的にきつそうなことでも「できます」と言って自分を追い込めば、それは自分にとってプラスになるでしょう。
やるやる詐欺は2の心理的な問題です。民主党の政治家や北朝鮮のやるやる詐欺の場合は本当に最初からやる気がなかったとうケースも十分にあるでしょう。しかし大抵の場合「いつかできたらいいな」と心の中で思っていて、なぜか最初の一歩を踏み出せない、ついつい後回しにしてしまいます。
やるやる詐欺師の対極にいるのは行動力にあふれた人です。それはバイタリティがある、フットワークが軽い、好奇心旺盛と言い換えることもできます。そういう傾向のある人は人間的魅力にあふれ自然と仕事もうまくいきます。反対にやるやる詐欺の常習犯は、自分を変えない限り大成することはほとんどありません。
やるやる詐欺をする人が絶対に大成しない理由
1 チャンスに巡り合う確率が圧倒的に違う
日頃からいろいろなことに顔を突っ込み、いろいろな知識を仕入れて、多種多様な人に合うような人には様々なチャンスが巡ってきます。反対にやりたいことを後回しにして、何もやらない人には、そんなチャンスも巡ってこないでしょう。人脈面でもそうですし、日頃からいろんな知識を仕入れていれば、チャンスを見抜く眼も研ぎ澄まされます
オックスフォード大学の研究では行動力がない人とある人では最大で11倍も、チャンスに巡り合う回数が変わってくるのだそうです。行動力がない人がチャンスを掴むのなら、行動力のある人の10倍、800年は生きなければならないという計算になります。
2 人間的魅力が人には自然と人が寄ってくる
フットワークが軽い人はいろいろなことに首を突っ込むため、それだけ人脈が増えるのも当然です。しかしそれだけではありません。普段から新しいことに挑戦する人ほど、周りの人々には魅力的に映り、自然とヒトが寄ってきます。
反対に、やるやる詐欺を繰り返して、毎日ルーティンワークをこなすだけの人は魅力の面でかなり劣ります。年齢は関係ありません。50歳になって、大して仕事もせずに会社にしがみつこうとする人と、新しいことに挑戦する若々しい人がいたらどちらが魅力的でしょうか。
3 信頼こそが一番重要な資産
やるやる詐欺をしたら周りからの信頼を失うことは明白です。やるやる詐欺というのは「全力でやろうとしてできなかった」というよりも「本人の心理的問題によってできなかった」という場合を指す言葉です。全力を傾けてやったならまだしも、やる気の感じられない行為を繰り返したら自然と信頼をうしないます。
「ビジネスで最大の資産は信頼だ」という言葉を耳にした人は多いと思います。信頼を積み重ねるには長期間かかりますが、信頼を失うのは一瞬です。
4 やるやる詐欺をする人は思考がネガティブでうつ病になりやすい
行動力のある人は基本的にポジティブな思考をしています。多少なりとも自分にプラスにならないと行動をしないのは誰でも同じです。反対にやるやる詐欺をする人は、どちらかといえば精神的に弱い、メンヘラ率が高いなと思うことが多々あります。
ポジティブな人は精神的に安定するため、プライベートや細かいことに惑わされて仕事のパフォーマンスを落とすことはあまりありません。反対にやるやる詐欺をする人は、どこか打たれ弱く、物事をすぐ投げ出したり、心の病にかかりやすくなるのです。心身の不健康は長い目で見れば必ずパフォーマンスに影響します。
やるやる詐欺を克服するたった一つの方法
かくいう私も15歳の頃まではやるやる詐欺師でした。勉強をすると言ってはテレビを見てしまう、大口をたたいてクラスの文化祭の企画の進行を遅らせてもらうというような少年でした。まだ精神的にもろく、ネガティブだったため、未経験の物事に必要以上に慎重になってしまったのではないかと分析しています。
そんな私は高校入学とともにやるやる詐欺を克服することができました。それはなぜか。それは高校に入り、圧倒的な行動力とバイタリティ、スペックを持つ仲間に囲まれたことです。運よく進学校に潜り込んでしまった私は周りの様子を見て愕然とします。スペックも行動力も違いすぎるのです。
男子校ということもあり、周りを気にせず好きなことに打ち込める環境もあったのでしょう。自分は自然と行動力が付き、やるやる詐欺をすることなど無くなりました。
やるやる詐欺を克服する方法は、付き合う人を変えることです。
「新しいことに挑戦する」「面倒くさいことでもとりあえず仕上げる」「考える暇があったら行動してしまう」言葉でいうのは簡単ですが、常にこれを念頭に置いて生活するのはなかなか大変です。人は自分が普段最も行動を共にする10人の人物の影響を強く受けると言います。やるやる詐欺は心理的な問題がかなり大きく絡むので、理屈や自分ひとりだけでは解決は難しいのです。
社会に出た途端にやるやる詐欺を発生させる大人たち
上の例とは逆に大学の頃はすごく行動力があってエネルギッシュがあった友人が、社会に出た途端にその勢いが影をひそめてしまった人を何人も知っています。それはその友人らが悪いのではなく周りの環境が悪かったのでしょう。大企業に入れば安定を求める人、責任とリスクを恐れて挑戦しない社風の影響をうけて自然とそれが当たり前に感じてしまったのでしょう。
大学の頃は本気でこんなビジネスを起こそうと言い合っていたのにどこか寂しい部分があります。
社会に出る前は付き合う友人が選べるので、自然と自分とよく似た人、行動力とバイタリティにあふれる人と時間をともにしますが、会社に入ったらそうはいけません。よほどベンチャースピリットに溢れた企業やスタートアップでない限りなかなか難しいことなのです。
やるやる詐欺師を見抜く質問
仕事を一緒にする人であればできるだけやるやる詐欺を事前に見抜きたいですよね。やるやる詐欺師を見抜く際に一番よく使っている質問は
「休日には何をしていますか?」
です。ここでゴロゴロしている、家でテレビを見ていると答えるような人は、行動力がなく、物事を後回しにする傾向が強いと感じます。ビジネスで成功した社長、高収入の人ほど休日を有効に利用して、うまくストレスを解消し、生活に活力を与えています。
成功者ほど休日にダラダラとしている人は少ないことがわかります。なるべく簡単にやるやる詐欺を見抜いて、信頼できる人に仕事を頼みたいものですね。