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電脳せどりの歴史
数年前にせどりが大ブームになりました。ここ最近も雑誌で様々な種類のせどりが取り上げられています。数年前はせどりといえば中古の本でしたが、家電、古着、ゲームなど商品の種類は広がりました。仕入れ先もメルカリなどのフリマアプリの台頭で選択肢が広がりました。海外から仕入れる人も非常に増えています。実店舗に行かずネット上で仕入れをすますせどりのことを電脳せどりと呼びます。
近年電脳せどりを題材とする情報商材のトラブルを耳にします。誰でも簡単に儲かると聞いたのに、思った通り商品が見つからないとか、適正価格で売っても買ってもらえないという話は多いです。ここでは初心者が気を付けたい電脳せどりに潜む罠を紹介していきます。
1 電脳せどりは手数料が高い
「3000円で仕入れた中古の本が倍の6000円で売れた。3000円の儲け!」みたいな話が三流雑誌に載っていますが、実際は手数料が結構かかります。せどりは相場の高いAmazonに出品するのが一般的です。フリマアプリは手数料が安いのですが、それ以上に相場が安いので、大体の商品はAmazonで売るのが通常です。Amazonでは本が売れた時、基本成約料100円、カテゴリ成約料60円、販売手数料が商品価格の15%とられます。それに加えFBA手数料などがかかるため、上の例では儲けは3000円より1000円以上低くなります。これは電脳せどりだけでなく、普通の実店舗で仕入れる場合にもあてはまります。
2 本当にいい商品はごくわずか
上の例では、手数料を引いても2000円弱儲かるからいいじゃないか、と思う人もいるはずです。実際に電脳せどりで儲かってる人は「こんな商品が売れました」なんて紹介する人が多いですね。それを見ると「こんなにいっぱい売れる商品があるなら俺にもできる!」と思い、探してみるが全然見つからない・・・と辞めてしまう人も多くいます。当然ですが世の中にはめちゃくちゃたくさんの商品が存在します。アマゾンでは本だけで200万以上の商品がありますし、メルカリも1日の出品数は50万を超えます。その中で美味しい商品があるのは認めますが、初心者が軽い気持ちで検索して見つけるのは困難です。電脳せどりはスピードが命です。メルカリでは人気商品が少しでも相場より安ければ、1分以内で売り切れます。
3 商品リストは意味がない
売れる商品のリストを有料で販売する例もありますが、リストを見るだけで簡単に儲かると思うのは禁物です。自分も昔電脳せどりをかじったことはあり、そこそこ利益のとりやすい商品はいくつか発見しました。しかし、他人に公開する気にはなれません。そんなことをしたら狙っていた商品が仕入れづらくなります。リストを有料で公開するメリットがあるとすれば、リストを多くの人に買ってもらうことで入る収益です。有料で手に入るリストは、他のライバルも持っているのですぐに飽和してしまいます。
一度公開して終わりのリストの他にも、商品の相場を日々チェックし、Amazonで相場が上がった商品をメールで教えてくれるサービスも存在します。一見良心的に見えますが、こちらも注意が必要です。Amazonで商品の価格が上がるのは、「高くても売れる」からではなく、「出品者が勝手に高い価格をつけている」ケースがほとんどです。相場が高くなったと勘違いして商品を仕入れたのにまったく売れない・・・なんてことがないように気を付けましょう。
それでも電脳せどりは悪くない
ここまで厳しいことをいいましたが、せどりの業界はほかのネットビジネスに比べてトラブルが少ないです。例えばアフィリエイトは下手すれば1円も利益を出ないこともありますが、電脳せどりでは初心者もちょっと工夫して時間をかければそこそこ利益が出せます。時間をかければ一定の利益が出るから、詐欺だと訴える人も少ないわけです。
最初のうちはとても苦労します。私も始めたばかりの頃は2時間パソコンの前に張り付いて300以上の商品の相場を調べ、ようやく一つ仕入れてもいいと思える商品に出会えました。時給に換算したら400円にも満たないと思います。しかし段々検索のコツやノウハウを理解し、労働に見合う利益が出せるようになりました。ノウハウを苦労して独自の視点で見つけたからこそ、1年以上継続的に利益を出し続けることができました。
大切なのは「簡単に儲かる」と思わないことです。
「物を買って売るだけだからそこまで上級者と差が出ないだろう、いいリストもあるし俺も来月から○万円くらいはいけるかな」
なんて考えてはいけません。楽して手に入れた有料のリストや他人のノウハウを使えば、すぐにライバルとの競争に陥ります。
すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。
これは灘高校で伝説の国語の教師と呼ばれる橋本武さんの言葉です。橋本さんは、目先のテクニックにとらわれず、思考を重視した自由な国語の授業により灘高校の東大合格者を激増させた方です。せどりでも人並み以上の情報収集は必要ですが、苦労して、遠回りして、独自の手法を考えることも同じくらい大事です。
自分が昔使っていた手法のうちの一つを紹介しましょう。メルカリでは商品の相場を知らない人やすぐに現金が欲しい人がかなり安く出品していることは有名ですね。彼らが出品する人気商品は検索に引っかかりやすくすぐに売り切れます。しかし、同じ人が出品するやや知名度の低い商品は価格が安くても売れ残っているケースが多いです。そこであえて売り切れた人気商品で検索をかけ、相場より安く出品しているユーザーを探し、そのユーザーが販売するほかの商品をチェックします。この方法は昔なかなかライバルが少なく稼ぎやすかったですね。今は電脳せどりをやっていないので知りませんが・・・
本当のメリットは自分で考えた手法は応用が利きやすいことです。さっきの橋本さんの言葉は裏返せば、「すぐに役立たないものは長く役に立つ」ということです。実際フリマに行った時や、個人ブログの内容の真偽が知りたいときなどに、上記の手法と同じ発想を使います。後者はちょっと難しいかもしれませんね。考えてみてください☆